死にたいという思いにどう対処するのか?自律神経失調症患者のための精神論

死にたいという思い

自律神経失調症はストレスに弱い人が発症しやすいことは確かです。
人間は自分自身でコントロールできない状態が続くと無気力になり、最終的には死にたいという意識が生まれます。
これは強すぎるストレスから解放するために脳が取る最終手段です。
ラットの実験でも、強すぎるストレスを受けたラットは自ら心臓を止めることが知られています。
私たちは脳に誘導されています。

だから、死にたいという感情が湧きます。
この死にたい感情をどうするかですが、脳の誘導の結果だと理解することです。
脳は現実の問題を正しく認識しません。
それに不安や恐怖をめいっぱい膨らまして私たちに認識させます。
この科学的な事実をまず認識することで自殺は防げます。
脳には階層性が存在し、ヒエラルキーの高い前頭葉などの理性脳は、死にたいと欲求を発する原始的な脳に対して介入することができます。
つまり、論理的な理解は情動を抑える最も効果的な方法なのです。
精神的に苦しくてたまらない人はこの事実をよく理解するべきです。
脳に操られて死にますか?
それとも論理的な思考を貫き問題を解決しますか?
選ぶのは自分次第です。

どんなに苦しくてもすべては脳内情報処理の結果でしかない。

これは揺るがない事実なのです。
あなたは脳に負けますか?それとも脳を乗り越えますか?

他人事な人に腹が立つ

自律神経失調症で辛い時に他人事のように言われたら本当に腹が立ちませんか?
周りからはサボっているように見られるし、「調子でも悪いの?」とか軽い感じで言われる慰めなども腹が立ちますよね?
でも、そんな時には「今は耐える時」だと我慢しましょう。怒っても余計神経を乱すだけです。
私も本当にイライラしましたが、心理学でマインドフルネスを学んでから自分で感情に気づくようになりどんな時でも落ち着いていられます。
なんとか原因を特定してやるという意識を持ち、論理的に怪しい部位を除外していきましょう。
そうすることで原因へ近づけます。
自分を信じましょう。
他人は自分ではないので所詮他人です。
私は家族にも「精神病だから諦めろ」と言われましたし、信頼していた祖母にも「甘え」だと言われ絶望しました。
本当に自分がしんどい時こそ自分の周りを整理するチャンスだと考えましょう。
それでも最後まで信じて待っていてくれる人がいるならその人のためにも意地でも治しましょう。

世界は科学的

どこまでも世界の自律神経失調症を完治して思うことは、どこまでも世界は科学的だということです。
「薬を飲んで規則正しい生活を送りなさい」
「気持ちを強く持ちなさい」
「前向きに生きてれば治る」
全部なんの意味もないオカルトない言葉です。
他人事の言葉です。
原因は全く別にありました。
こんなことでは治るものも治りません。
全国でどれだけの人たちが苦しんでいるのでしょう?
的外れの治療では一切の効果は得られません。
それは原因を特定して治した人なら理解できると思います。
今の自律神経失調症の治療方法は
足を骨折して痛くてたまらないのに気持ちを強く持てば治る
といっているようなものです。
骨折していたら足にアプローチしなければなりません。
当たり前のことです。
でも、この当たり前ができていないから薬を飲み続け5年、10年規則正しい生活をしているのに治らないということが起きています。
前回の記事で紹介したトリガーポイントの本の著者は「トリガーポイントはそれ自体にアプローチしなければよくならない」と述べています。
つまり、自分で見つけ出してアプローチをかける方法が唯一の改善方法なのです。
世界はいたって科学的で、現実に起きている原因を特定し、変えない限りなにも変わりません。

最後は精神面のケア

全身の筋肉を緩め、骨盤や背骨、頚椎の位置が正しく戻ってきて、身体的に楽になってきたら、最後にアプローチするのが精神的な面です。
身体症状が主訴の自律神経失調症の方は決して初めから精神的な面にアプローチしてはいけません。
理由は単純で、原因が特定できなくなるからです。
精神的な面は身体が好転すれば自ずと戻ってきます。
身体が快調で万全なのに暗い気持ちになるのは難しいですから。
「身体症状がある程度消えてきたとき」
このタイミングが精神的なアプローチを行うタイミングです。有酸素運動などもこのタイミングで行いましょう。
例えば、瞑想や軽いランニングなどを毎日行いましょう。
そうすると、精神面も改善され元の自分に戻っていきます。

浮遊する心

自律神経失調症を含め、神経症患者に共通するのが「いまここに生きていない」ということです。
人間は過去に未来にも行くことができません。
人間には現在しかありません。
特に過去については、変えることすらできないので過去についてネガティブな感情を馳せることに意味はありません。
このような考え方は仏教的な思想であり、よく「いまここに生きなさい」と説かれています。
これは現代心理学の観点からも正しいことではあるのですが、自律神経失調症患者はなかなかこれができません。
なぜできないのか?
体験者として言えるのは単純に身体がしんどいからです。
瞑想をしようとしても不整脈のような症状が出たり、背筋を伸ばして座ることすら難しい。
だからできないのです。
その原因はというとやはり筋肉の異常という物理的な問題の可能性が高いです。
精神的な問題なのか物理的な身体の問題なのかを特定するのはかなり難易度が高いですが、これができないと治らないことも確かです。
よく複合的な原因で自律神経失調症は発症すると説明されますが、私は主訴によってメインとなる原因が示唆されてるように思えるのです。
客観的な視点で自律神経失調症を見ると、
①精神的な問題による
②身体的な問題による
③精神的な問題、身体的な問題が複合的なに合わさっている
の3つしか可能性は考えられません。
③の場合でも、①と②のどちらかが大きく関わっているのだと推察しています。
私は自律神経失調症の原因はトリガーポイントであると考えていますが、トリガーポイントの専門書では、トリガーポイントは瞑想やポジティブシンキングに反応しないとはっきり示されていました。
一時的に良くなったと思うのは、プラセボ効果が働いている可能性が高いと思っています。
一時的によくなったように思えてもすぐ戻るようならそれはプラセボ効果が働いていると考えた方が妥当であり、本当の原因は別にあると推察されます。
とにかく身体の問題を取り除いてみないことには精神的な問題なのかもわかりません。
治療の順序としては、
トリガーポイントの除去→精神症状の除去で間違いないと思います。
あらゆる心理技法はこのプロセスを踏んで残った精神症状に対してしか効果を持たないでしょう。

失ってしまったものと獲得してしまったもの

私はこのブログでみなさんにほとんど身体面についてばかり書いてきました。
精神面について詳しく書いたことはあまりないと思います。
トリガーポイントを取り除くあるいは発見して処置をした方ならある程度症状はマシになっているはずです。
ここまできたら最終段階に入ります。
それが精神面からのアプローチです。
自律神経失調症を通して、みなさんが失ったものがあります。
それは「安心感」です。
そしてみなさんが獲得してしまったものもあります。
それは「死の恐怖」です。
この二つが自律神経失調症の精神面でのアプローチすべき問題です。
ユダヤ人の精神科医でこのブログでも何度か紹介しているV.Eフランクルという人がいます。
フランクルは神経症の特性について、著者の中でムカデをたとえに出しています。
ムカデは大量の脚を持っています。
あるムカデはその脚の一本一本をどう動かすのかということを考えてしまいました。
すると、そのムカデは歩けなくなりました。
概ねこのようなたとえです。
この例が何を示しているのかというと、身体のコントロールについてです。
私たちは通常身体活動を意識していません。
呼吸や心臓の鼓動は無意識に動いています。
しかし、自律神経失調症患者はその点を意識しているのです。
身体におこる微細な変化を意識に上げてしまっているから神経症の症状が出るのです。
こうなることにより、身体への不信感が生まれ、身体に対する「安心感」が消えます。
そしてこのことを増幅するのが「死の恐怖」です。
逆に言えば死んでもいいと心から思って生きている人には自律神経失調症の症状は出ません。
死にたくないという強い思いが予期不安となり、様々な症状を出しているのです。
予期不安が存在しなければ脳は症状を起こせません。
脳は身体の状態を記憶しますから、トリガーポイントにより不調に陥った身体の状態を記憶しています。
そのためそれが取り除かれた後は精神面からのアプローチが大切になるのです。
安心感を再獲得し、死の恐怖を超えましょう。

自己肯定感のかけらもない

自律神経失調症、うつ病などになる人に共通しているのは自己肯定感の欠如です。
自分がありのまま存在していいんだ
という当たり前の感覚。
この原因は家庭環境です。
勉強ができたら親が喜ぶ。
できなかったらとたんに機嫌が悪くなる。
成功したら喜ぶ
できなかったら「なんでできないの?」
「できないやつ=クズ」
という意識はあなたの心の奥深くに刻まれています。
だから、自分というものが存在しない。
できたら認めるという条件付きの愛情は子どもの認知に決定的な歪みをもたらします。
他の人たちがなぜ自律神経失調症やうつにならずに毎日楽しく過ごせているかあなたはわかりますか?
そらは条件なしの愛情のもとで育ったからです。
失敗しても受け入れられ、いつも見守ってくれる。
このように一般の親は、子どもが失敗することと人格とは別だとわかっています。
一方、自律神経失調症やうつになるような人の親は失敗したらクズだと教え込みます。
つまり、失敗=人格不良
これにより子どもはありのまま自分を認めることができずに育ちます。
教育の世界で抑圧教育が一番よくないというのはこういった心理学的理由によります。
このような家庭環境で育てられた人は、
「どんなに頑張っても満足できない」
「自分に自信がない」
「他人のいいなり」
です。
だから、他人の目を気にし、他人のいいなりになり、他人のために自律神経失調症やうつを発症し、最後に自殺します。
家庭環境が悪かったから残念でしたね。
としか言いようがないのです。
家庭環境は運です。
経済的な貧しさは関係ありません。
「親がどれだけ子どものことを無条件で受容してくれたか。」
この一点につきます。
仕事を辞めても治らないのはこういうところに原因があるわけです。
しかも、残念なことに幼少期はクリティカルエイジと呼ばれ、この時の確信は一生付きまといます。そして変化させることは極めて難しいということが様々な研究からわかっています。
じゃあ、諦めますか?
そういうわけにはいかないですよね。
どうするかというと、偏った考えをしないように地道に努力を重ねていくしかないんですね。
認知行動療法など認知の歪みを直す方法をコツコツ実践するしかない。
そうでなければ幼少期の確信が一生つきまとい、あなたを内側から破壊していきます。

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