予期不安を消し去る逆説思考。不安感にさよならできる唯一無二の心理学

Ryotaです。
今回のテーマは、

・ロゴセラピーの逆説思考

ロゴセラピーの開発者は、私の尊敬する精神科医V.フランクルです。私自身フランクルの心理療法には随分助けられました。この記事ではロゴセラピーの内、逆説思考についてのみ書きますが、興味のある方はフランクルの「意味による癒し」という書籍の一読を強くお勧めします。

この記事を読み終わる頃には、予期不安への対処が随分楽になるでしょう。

では、解説スタートです。

https://youtu.be/LkE93zMqttI

 

予期不安とは何か?

自律神経失調症で辛いものの1つに予期不安があります。予期不安とは「〇〇が不安だ」と無意識に思うことにより、症状が出てしまうことです。この「〇〇が不安だ」の部分が予期不安です。神経症の精神面での苦しさの9割はこの予期不安であると言っても過言ではないでしょう。

例えば、緊張について考えてみましょう。プレゼンの発表などで緊張している時、「緊張するな、緊張するな」と考えれば考えるほど緊張してしまいます。皆さんにも経験があるのではないでしょうか?

この「緊張したらダメだ」という部分が予期不安です。予期不安を取り除くために認知行動療法など様々な努力が行われてきましたが、どれもイマイチというのが患者の本音でしょう。

しかし、逆説思考は違います。実践で威力を発揮する数少ない技術です。

精神科医ヴィクトールフランクルとは?

逆説思考はフランクルによって確立されたロゴセラピーの中の心理技法の1つで、彼はフロイト→アドラー→フランクルという風に称されるウィーンで発展した心理学の第三世代の担い手です。
フランクルといえば日本ではアウシュビッツからの生還を描いた「夜と霧」がベストセラーとなったことで有名です。しかし、フランクルの驚くべき点はアウシュビッツの収容所で、直前に完成したロゴセラピーを自らに適用し、生き延びたことです。
彼の存在自体がロゴセラピーの心理療法としての実用性の高さを示しています。フランクル心理学は極限の精神状態を保つことを自ら証明した極めてまれな療法です。よくロゴセラピーは絶望から光を見出す心理療法だと言われる理由です。

逆説思考とは?

ロゴセラピーの中でも精神症状の強い方に特に使って欲しいのは最初に紹介した逆説思考です。
これは予期不安を消失させるために考え出されたもので、例えば「電車に乗ってパニックになるのが怖い」という患者に「電車に乗ってパニックになりたい」と思うようにさせます。
脳は「パニックになるのが怖い」ということを先に予測しイメージし実際その場へいくとパニックを起こします。これを逆手にとり、先に「パニックになりたい」と願ってから電車に乗ると予期不安は消失し、不安は消えるのです。
予期不安がなければパニックは存在しないのです。
他にも例えば、「心臓がバクバクなって死にそう」という状態のとき「もっと早くなれ」と願います。こうすることで心臓の鼓動は安定するのです。
本屋にいけばそこかしこにアドラーの本が並んでいますが、フランクルはアドラーの弟子であり、アドラーの心理療法に疑問を持ち、自分の理論を確立したフロイトの流れをくむ心理療法家なのです。私はフランクルの心理療法はアドラーに十分勝ると思っています。

逆説思考のやり方

もう一度例を出して逆説思考のやり方を紹介しておきます。

逆説思考では、文字通り予期不安を逆に考えます。つまり、緊張が起きたら「緊張しろ、緊張しろ」と考えるのです。そんなバカなと思われますか?しかし、やってみたらわかりますがこれが驚くほど効果があるのです。

自律神経失調症の人が一番苦しむのは不安感でしょう。これは私の経験からしてもそうです。不安感を感じたら「不安になれ、不安になれ」と心の中でつぶやきます。そうするとスーッと不安感はなくなっていきます。

たったこれだけですがシンプルで効果が高いのです。もちろん世界中で逆説思考の効果は確かめられています。ただなぜか日本ではあまり知られていないのですが。

なぜ心理面の話をするのか?

私は基本的に身体に異常があるから身体症状が生じると考えています。なので読者の方はご存知でしょうが、基本的には整体的な話が多いです。

しかし、様々な方からメッセージをいただくうちに、中には明らかな原因(精神的ストレス)があって身体の症状は少ないが、精神的な症状が辛い方もいるとわかりました。
だから、今回は心理療法の話をあえてしています。
心理面でのケアで大切なのは、規則正しい生活や日光を浴びる、睡眠をとるなどの他に、心理療法を自ら使っていくと効果が上がります。また運動も心理面の安定に有効です。
特に私が勧めたいのは、
①マインドフルネス瞑想法
②逆説思考
③有酸素運動
このような合わせ技は不安定な心理面に絶大な効果をあげます。予期不安が並程度ならこれらの方法で十分対処できます。どうしてもこれでは収まらないという方は以下の応用編をお読みください。ただし実行は自己責任です。

逆説思考の応用

この文章を読む前にお願いしておきたいことがあります。

 

自己責任で行うこと
うつ病、うつ傾向と診断された方は決してこの方法を使わないこと。
これらを必ず守ってください。
適用対象は自律神経失調症で身体症状が多く、精神症状の少ない方に限ります。応用編では逆説思考を「死」に適用します。ロゴセラピーを確立したV.Eフランクルは逆説思考を「死」に適用してはいけないと言っています。また、うつ病への逆説思考適用は禁忌であると述べています。

しかし、私は自分自身に対して逆説思考を「死」に適用しました。なぜ自律神経失調症に逆説思考「死」への適用が有効かと言うと、自律神経失調症発症の大元は「死への恐怖」に由来しているからです。

症状が現れた時、無意識に死にたくないと焦っているのです。それが予期不安となり、症状を悪化させます。この無限ループのサイクルが続き、心身ともに憔悴し疲れ切ってしまうのが自律神経失調症の恐ろしさです。
しかし、逆に考えれば死の恐怖さえ存在しなければ症状は出ません。だから、逆説思考を「死」に適用するのです。
自律神経失調症患者が失ったのは、自分の生に対する根拠のない安心感です。
普通の人なら誰もが持っているこの安心感や体への信頼が例えば、肉親の死などによって揺らぐと発症します。戦国時代の武将上杉謙信は「生きようと思えば死に、死のうと思えば生きる」という言葉を残していますが、まさにロゴセラピーを死へ適用するのはこの効果を狙ったものです。
何度も言いますが、脳は極めてあまのじゃくであり、死にたくないと思えば死ぬ方へ死ぬ方へ誘導してきます。逆に死にたいと思えばなかなか死ねないのです。
では、適用の仕方を書きます。症状が現れた時「死んでもいい」と心の中で思ってください。それでも症状が出ている時は、言葉ではそうつぶやいていても本当は死にたくないという思いが脳にバレています。あくまで心から死んでもいいと思う。それがコツです。
最初に述べたようにうつ病、うつ傾向の方は決してこの方法を使わないでください。
この点についてV.Eフランクルははっきりと禁忌であると述べています。

逆説思考ででよくならない場合は?

逆説思考は精神症状に対して、ほぼ無敵と言えるほど優れた方法論です。仮にこの逆説思考で神経症がよくならない場合は身体が原因です。

身体のどこが原因なのかと言うと大腰筋です。

大腰筋は上半身と下半身を繋ぐ唯一の筋肉であり、研究の結果身体面で原因不明の症状の中心となることがわかっています。

特に、

・首こり、肩こり
・頭痛
・酷い冷え性
・微熱
・吐き気
・お腹が張る

このような症状があるのであれば、大腰筋が原因である可能性は高いでしょう。

大腰筋と不定愁訴の関係については以下に詳しく書いてあるので参考にしてください↓
試してよかった!「うつ病、パニック障害、自律神経失調症」改善法。(1年間サポート・全額返金保証付)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です